こんにちは、Go With BMWのManjiroです。
BMW 3シリーズの中古車を見ていると、F30とF31という似た型式コードが出てきます。
どちらも同じ世代の3シリーズですが、F30は4ドアセダン、F31はツーリングと呼ばれるステーションワゴンです。
見た目だけなら、後ろ側の形が違うくらいに感じるかもしれません。
ただ、実際に自分の生活へ当てはめると、荷物の積み方、後席を倒したときの使い勝手、テールゲートの開き方、立体駐車場での扱いやすさ、中古車で見つけやすいグレードまで違いが出てきます。
僕はBMW F30 320i Mスポーツを中古で購入し、5年以上、10万kmを超えるまで乗ってきました。
街乗りから高速道路まで使い、日常の荷物も積んできた立場から感じるのは、F30のセダンでも普段使いの収納力は意外と不足しにくいということです。
一方、自転車用品、アウトドア用品、大きな箱、ベビーカーのように高さのある荷物を頻繁に積むなら、F31の荷室形状はかなり魅力的です。
よりセダンらしいスタイルを優先するならF30、荷室の使いやすさや積載性を優先するならF31というのが基本的な考え方になります。
ただし、中古車ではボディ形状だけで決めず、欲しいグレードの在庫、年式、整備履歴、装備内容まで一台ずつ確認することが大切です。

F30とF31の基本的な違い
最初に押さえておきたいのは、F30とF31はまったく別系統の車ではないという点です。
同じ第6世代BMW 3シリーズをベースに、ボディ形状を分けたモデルと考えると理解しやすくなります。
F30は3シリーズセダン
F30は、2012年から日本でも販売された第6世代BMW 3シリーズの4ドアセダンに使われる開発コードです。
320i、320d、328i、330i、340iなど、エンジンやグレードが違っても、セダンであれば基本的にF30という呼び方が使われます。
中古車サイトでは「3シリーズ 320i Mスポーツ」とだけ書かれている場合もありますが、世代を確認するとF30に該当する車両があります。
僕が所有しているのも、このF30の320i Mスポーツです。
F30の魅力は、長いボンネットと独立したトランクを持つ、いわゆる王道のスポーツセダンらしいシルエット。
今のBMWと比べるとボディサイズも比較的扱いやすく、住宅街や一般的な駐車場で必要以上に大きさを意識せず使えるところを僕は気に入っています。
F30の年式や型式、主要グレードについては、BMW F30の年式・型式・主要スペックをまとめた記事でも詳しく紹介しています。

F31は3シリーズツーリング
F31は、同じ第6世代3シリーズのツーリングに割り当てられた開発コードです。
日本で一般的にいうステーションワゴンで、セダンのF30に対してルーフを後方まで延ばし、大きなテールゲートを備えています。
検索では「BMW F30ワゴン」や「F30ツーリング」と入力されることもあります。
意味は通じますが、厳密にはツーリングの開発コードはF31です。
中古車を探すときに「F30」だけで検索するとセダン中心の結果になり、欲しかったツーリングを見落とすことがあります。
反対に、F31で探せばツーリングを絞り込みやすくなります。
BMW JapanはF31登場時、ラゲージルームを495Lとし、40対20対40の分割可倒式リヤシートや独立開閉式リヤウインドウなどを特徴として案内しています。
ワゴンというより、3シリーズらしい走りを保ちながら荷物への対応範囲を広げたモデルと考えると分かりやすいでしょう。(出典:BMW Group PressClub「ニューBMW 3シリーズ ツーリング」)
同じ世代でも用途が変わる
F30とF31は、前席に座って運転するだけなら共通点がかなり多い車です。
同じ時期の同系グレードであれば、エンジンや8速AT、操作系、インパネの基本構成なども近くなります。
そのため、F30からF31へ乗り換えても別のBMWへ乗り換えたというより、同じ3シリーズをもっと荷物に対応できる形へ変えたと感じやすいはずです。
違いが大きく表れるのは、運転席よりむしろ後ろ。
トランクの開口部、高さ、後席を倒したあとに使える空間、テールゲートを開けるために必要な後方スペースなどです。
つまりF30とF31を選ぶときは、エンジンスペックだけを比較するより、普段どんな荷物を載せるのかを先に考えたほうが選びやすくなります。
F30とF31は走りがまったく違う2台というより、同じ3シリーズをセダンとして使うか、ツーリングとして使うかという比較から始めると分かりやすいです。
ボディサイズを比較
セダンとツーリングなので、F31のほうがかなり大きいと思われがちです。
しかし、基本となる全長や全幅、ホイールベースはかなり近く、日常で感じる差は数値以上に後部形状から生まれます。
全長と全幅は大差がない

BMWの欧州向け320iの資料では、F30系セダン、F31系ツーリングともに全長約4,624mm、全幅約1,811mm、ホイールベース2,810mmという数値が使われています。
一方、日本仕様では型式認定や外装仕様の違いがあるため、F30 320iで全長約4,625mm、全幅1,800mmと記載される車両が代表的です。
後期型やMスポーツなどでは全長や全高が少し変わる場合があります。
ここで大切なのは、F31だから駐車場へ入らないほど一気に大きくなると考えなくていいことです。
同じ世代の3シリーズなので、駐車区画へ収まるかという基本条件は比較的近いところにあります。
ただし、中古車ではグレード、駆動方式、サスペンション、タイヤ、外装の違いがあります。
購入候補が決まったら、販売店の掲載値だけで終わらせず車検証や実車で確認してください。
違いは後ろ半分に表れる
F30はCピラーからトランクリッドへ向かってボディが下がり、キャビンとトランクが視覚的にはっきり分かれています。
これがセダンらしい端正なスタイルを作っています。
F31はルーフが後方まで続き、大きなテールゲートへつながります。
横から見たときの違いはかなり明確で、実用性だけでなく、この見た目が好きでF31を選ぶ人もいるでしょう。
僕はF30のサイドビューがかなり好きです。
長すぎないボディに、低く見えるルーフラインと独立したトランクが組み合わさり、昔ながらのBMWセダンらしさがあります。
一方で、自転車やキャンプ用品のような高さのある荷物を積む場面では、F31の四角く使える後方空間がうらやましく感じられるはずです。

駐車場では高さも見る
機械式駐車場を使うなら、全長と全幅だけでは足りません。
全高、タイヤ外幅、最低地上高、車両重量といった制限も確認する必要があります。
さらにF31では、後ろへ大きく開くテールゲートを使う場面も考えておきたいところです。
壁ぎりぎりまで後退して駐車すると、荷物を出したいときにテールゲートを十分開けられない場合があります。
F30ならトランクリッド自体が比較的小さく、開いたときの動きもツーリングほど大きくありません。
狭い月極駐車場や自宅ガレージでは、車体が枠に入るかだけでなく駐車したあと荷物を取り出せるかまで確認すると失敗しにくくなります。
荷室の違いは大きい
F30とF31の差がもっとも分かりやすいのが荷室です。
単純な容量差だけなら小さく見えますが、実際は開口部と高さ、後席を倒したときの空間が大きく違います。
F30は約480Lが目安

F30セダンの荷室容量は、BMWが新型3シリーズ登場時に480Lと案内しています。
先代より容量が拡大され、ゴルフバッグなどを積める実用性も説明されていました。(出典:BMW Group PressClub「6th Generation BMW 3 Series Sedan」)
480Lという数字だけを見ると、F31との差は15L程度です。
そのため、それならF30でも十分では?と感じると思います。
実際、スーパーでの買い物、旅行用スーツケース、日常的なバッグ、洗車用品などであれば、僕はF30で特に困っていません。
トランクの奥行きもあり、見た目以上に荷物が入ります。
ただしセダンなので、荷物を入れる入口はトランクリッド下の開口部に限られます。
容量として入るはずでも、高さのある箱や形の悪い荷物が入口を通らないということはあり得ます。
F31は495Lから1500L

F31 320i TouringのBMW公式技術資料では、通常時495L、後席を倒した状態で最大1,500Lの荷室容量が示されています。
通常時の差はF30に対して15Lなので小さく見えますが、F31の価値は最大容量そのものより荷室を天井近くまで使えることにあります。
後席を倒すと、室内と荷室をつなげて長い荷物を積みやすくなります。
家具の小箱、アウトドア用品、スポーツ用品、折りたたみ自転車など、セダンでは入口がネックになる荷物でも対応しやすくなるわけです。
家族で旅行するときも、スーツケースの上にバッグを重ねやすいのはF31の利点。
車内に荷物を置きたくない人にも向いています。
独立開閉リヤガラスが便利
F31には、テールゲート全体を上げずにリヤウインドウ部分だけを開けられる仕様があります。
これは派手な機能ではありませんが、狭い場所で小さな荷物を出し入れするときに便利です。
大型テールゲートは荷物を積みやすい反面、開閉には後ろ側と上側に空間が必要になります。
そこでガラス部分だけ開けられれば、駐車場でテールゲートを大きく動かせない状況でも使い道があります。
中古F31を見に行くなら、テールゲートだけでなくリヤガラスの開閉、ダンパー、電動機構の動きも実際に確認しておきたいところです。
年式が進んだ車なので、装備されているだけでなく今きちんと動くかが重要になります。
後席を倒す頻度で決める
F30にも後席を倒して長尺物を積める仕様がありますが、装備内容は年式や仕様によって確認が必要です。
F31は荷物を積むことを前提としたボディなので、後席と荷室を連続して使う場面では自然に使いやすくなっています。
たとえば年に一度だけ大きな荷物を積むなら、そのためだけにF31へ限定する必要はないかもしれません。
配送サービスを使えば済むこともあります。
反対に、毎週のようにゴルフ、釣り、キャンプ、スポーツ、DIYなどで荷物を積むなら話は別です。
車を使うたびに入るかなと考えるより、最初からF31を選んだほうが気楽でしょう。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
荷室容量の数字だけならF30とF31は意外と近いです。
でも、実用上の差はリッター数より入口の大きさと天井まで使えるかに出ます。
普段積む荷物を思い浮かべて、数字より形で選ぶのがおすすめですよ。
日常の使い勝手を比較
通勤や買い物だけなら、どちらを選んでも大きな不満が出にくいと思います。
差が出るのは、家族構成や休日の使い方が変わったときです。
買い物中心ならF30で十分
僕のF30では、日常の買い物でトランクが狭いと感じることはほとんどありません。
買い物袋、飲料のケース、洗車用品、旅行バッグを入れても、普通の生活であれば十分な余裕があります。
セダンのトランクは荷室が独立しているため、荷物が後席から見えにくいのもいいところです。
荷室と乗員空間の間に隔たりがあるので、汚れた荷物やにおいのある物を載せたときも、ワゴンとは感覚が少し違います。
もちろん完全に遮断されるわけではありませんが、人が乗る空間と荷物の空間が視覚的にはっきり分かれているのはセダンならではです。
アウトドアならF31が便利
キャンプや釣りなどでは、荷物の量だけでなく形がばらばらになります。
クーラーボックス、折りたたみチェア、テーブル、寝具、長いケースなどを積むと、セダンは積み方を考える必要が出てきます。
F31なら開口部が大きく、上方向の空間も利用できるため、積み込みの自由度が高くなります。
後席を片側だけ倒し、人を乗せながら長い荷物を積む使い方もしやすいでしょう。
40対20対40分割なら、中央だけ倒して長尺物を通すといった方法も取れます。
荷物を積む趣味を持っているなら、F31の便利さは購入後にじわじわ効いてくるはずです。
子育てでもF31は相性がいい
ベビーカーや子どもの荷物は、単体ではそれほど大きくなくても数が増えやすいですよね。
ベビーカー、着替え、飲み物、買い物袋まで同時に載せると、荷室の形が重要になります。
F31なら高さのある荷物を立て気味に積めるため、スペースを使いやすくなります。
ただし、子育て用の車として考えるなら荷室だけで決めるのは早いです。
後席へチャイルドシートを取り付けた状態での乗り降り、ドアを開ける幅、自宅駐車場で子どもを乗せ降ろしできる余裕も見てください。
F30とF31はいずれも3シリーズなので、背の高いミニバンのような乗降性を期待する車ではありません。
走りの違いをどう考えるか
セダンとツーリングでは車重や後部構造が違うため、まったく同じ感触になるとは限りません。
ただ、中古車選びではボディ形状以上にタイヤや足回りの状態が影響することもあります。
F30はセダンらしい感覚
僕のF30 320i Mスポーツは、街中で扱いやすく、高速道路でも速度が上がったときの落ち着きがあります。
FRらしい自然なハンドリングも、長く乗っていて飽きにくい理由の一つです。
ただ、これはF30という型式だけで決まるものではありません。
タイヤの銘柄や残り溝、空気圧、ホイール径、サスペンションの状態でも乗り味はかなり変わります。
僕の車は車高調を装着していますので、純正Mスポーツと同じ乗り味ではありません。
中古車の試乗でF30は硬い、F31は柔らかいと一台だけで決めつけるのではなく、その車の仕様を確認したほうがいいです。
F31は重量増も考える
同じエンジン、同じ駆動方式で比べた場合、F31はツーリング化に伴うボディ構造や装備の影響で、F30より車重が増える仕様があります。
とはいえ、それだけで走らないと考える必要はありません。
320iでも日常走行には十分な出力がありますし、320dなら低回転から大きなトルクを使えます。
大切なのは、自分が軽快さを最優先するのか、荷物を積める便利さとのバランスを取るのかです。
高速道路で家族と荷物を載せる機会が多いなら、わずかな重量差より実用性のほうが価値になるかもしれません。
足回りの状態を先に見る
F30とF31はいずれも年数が経った中古車です。
新品時のカタログ比較だけでどちらが乗り心地がいいと決めると、実車とのギャップが生まれます。
ショックアブソーバー、ブッシュ、アーム類、タイヤなどが傷んでいれば、元の設計どおりの乗り味は出ません。
さらにMスポーツ、ラグジュアリー、標準仕様ではホイールや足回りの組み合わせも違います。
Mスポーツとラグジュアリーの違いについては、F30 Mスポーツとラグジュアリーの比較も参考にしてください。

エンジンとグレードの選び方
F30かF31かを決めても、中古車選びはまだ半分です。
次に、320iや320dなどのエンジンと、Mスポーツなどの仕様を見ていきます。
同じ320iでも年式を見る
F30とF31は販売期間が長いため、同じ320iという車名でも年式によってエンジンや装備が変化しています。
前期と後期ではエンジン型式が変わる車両があり、ライトや安全装備、ナビなどにも差があります。
そのため320iだから全部同じと考えないことが大切です。
中古車情報では車名だけでなく、初度登録年、車検証型式、車台番号、装備写真まで見てください。
前期と後期の違いを詳しく確認したい場合は、F30 320i前期と後期の比較記事も合わせて確認すると分かりやすいです。
320dは使い方を考える
320dは低回転から力強く走りやすく、長距離移動が多い人にとって魅力があります。
一方、ディーゼルはガソリン車と同じ感覚でエンジンだけ比較するのではなく、排気ガス後処理装置を含めた使い方まで考えたいところです。
短距離移動ばかりなのか、高速道路を定期的に走るのかでも向き不向きが変わります。
中古320dを検討するなら、過去の整備履歴と現在の警告灯の有無も重要です。
仕様名だけで決めない
Mスポーツ、ラグジュアリー、スポーツなどの仕様は、見た目や装備を選ぶうえで大切です。
でも、中古車では仕様名より個体の状態が優先です。
欲しかったMスポーツでも、タイヤが限界、整備記録が不明、冷却系に漏れがある車両なら、購入後の費用が増える可能性があります。
反対に、第一希望ではない仕様でも、整備履歴が明確で状態が良ければ長く付き合いやすい一台になることがあります。
中古車の装備や状態は車両ごとに異なります。
掲載情報だけで判断せず、正確な仕様は販売店、車検証、車台番号、BMW正規ディーラーなどで確認してください。
中古のF30とF31を選ぶコツ

中古車では、セダンかツーリングかという比較と同じくらい、前オーナーがどう乗ってきたかが重要です。
年式が同じでも状態はかなり違います。
整備履歴を確認する
僕のF30は10万kmを超えましたが、これまで大きく困ったものとしてはラジエター本体とサブタンクからの冷却水漏れ、ナビ画面のひび割れがあります。
どちらもDIYで交換しました。
一方、BMWで話題になりやすいエンジンオイル漏れやATオイル漏れは、僕の車では今のところ出ていません。
この経験からも分かるように、F30なら必ずここが壊れると一律には言えません。
F31も基本部分を共有しているため、車種名だけで故障を予想するより、その個体の記録を見るほうが現実的です。
冷却水交換、オイル交換、バッテリー、ブレーキ、タイヤ、足回りなど、何をいつ交換したのかが分かる車両は購入後の予定を立てやすくなります。
F30の故障箇所については、BMW F30の定番故障と修理費の記事で詳しくまとめています。
実車確認を省かない
僕自身、F30を中古で購入したときに現車確認をしませんでした。
届いてから、販売写真だけでは分からなかったバンパーの大きな傷に気付きました。
走行には問題がなく、結果として長く気に入って乗れていますが、この点は今でも購入前に見ておけばよかったと思っています。
F30とF31を比べる場合も同じです。
ドアやテールゲートの動作、荷室の傷、内装のべたつき、ナビ画面、エアコン、警告灯、タイヤ、下回りなどを実車で確認してください。
F31では電動テールゲートとリヤガラスの動作も見ておくと安心です。
在庫数まで含めて考える
F30とF31は同じ3シリーズでも、中古市場で流通している台数やグレード構成が同じとは限りません。
「F31に決めたけれど、希望色、320i、Mスポーツ、低走行、予算内」という条件まで重ねると、候補が急に少なくなることがあります。
反対に、F30は希望に近い車両を複数比較できる時期もあります。
中古車は新車のように好きな仕様を注文できないので、F30とF31の中古車在庫を同じ条件で比較しておくと判断しやすくなります。
候補車が見つかったら、写真だけで完結させず、販売店へ在庫状況と整備履歴を問い合わせるところまで進めてください。
安い一台を探すより、購入後に必要な整備を含めて納得できる車両を探すほうが、結果的に後悔を減らせます。
F30が向いている人
ここまでの違いを踏まえると、F30はセダンとしてのデザインと日常の扱いやすさを重視する人に合いやすいです。
セダンの形が好きな人
車は実用品ですが、毎日見るものでもあります。
F30の低く伸びたセダンらしい形が好きなら、その気持ちはかなり大事です。
F31のほうが荷物を積めるからという理由だけでワゴンを選び、毎日F30を見るたびにあっちの形が好きだったと思うなら本末転倒ですよね。
年に数回しか大きな荷物を積まないなら、普段好きだと思える形を優先する選び方も十分ありです。
普段の荷物が多くない人
通勤、買い物、旅行が中心で、大型の趣味用品を頻繁に積まないならF30のトランクでも十分な人は多いと思います。
僕自身もF30で日常的な荷物に困る場面は少ないです。
セダンだから実用性が低いと決めつける必要はありません。
むしろ全幅1,800mm程度の日本仕様が多く、現代の3シリーズより少しコンパクトなサイズ感も魅力。
スポーツセダンらしい見た目と日常性を両立したい人には、F30は今でも面白い中古車です。
F31が向いている人
F31は、3シリーズの運転感覚を求めながら荷室を日常的に使う人に合っています。
趣味の荷物を頻繁に積む人
ゴルフ、キャンプ、釣り、ロードバイク、スノーボードなど、道具が多い趣味ではF31の便利さが分かりやすく出ます。
後席を倒して荷室を長く使えるため、積めるかどうかを毎回細かく考えなくて済みます。
家族旅行の荷物が増えたときにも対応しやすいでしょう。
一台で幅広く使いたい人
普段は通勤用、休日は家族や趣味という使い方なら、F31はかなり万能です。
SUVほど車高を上げずに荷室の自由度を増やせるところもツーリングの特徴。
立体駐車場の高さ制限が厳しい人にとって、背の高いSUVではなくツーリングを選ぶ意味が出てくる場合もあります。
ただし実際の駐車場制限と車両寸法は必ず個別に確認してください。
F30とF31で迷ったとき

最後まで迷う場合は、どちらが優れているかではなく、使わない機能にどれだけお金を払うかという視点も役立ちます。
普段の生活を書き出す

まず、直近半年で車に積んだ大きな荷物を思い出してください。
F30で入りそうな物ばかりなら、F31の大きな荷室は必須ではない可能性があります。
反対に、積むたびに後席を倒したり、助手席まで荷物を置いたりする生活なら、F31のほうが気持ちよく使えるでしょう。
家族が増える予定、これからアウトドアを始めたいなど、今後の生活も少しだけ考えておくと選びやすくなります。
試乗と荷室確認を両方する
中古車を見に行ったら、運転席に座るだけではなく荷室まで開けてください。
F31なら後席を全部倒し、テールゲートとリヤガラスを操作してみる。
F30ならトランクへ普段使うバッグやゴルフバッグがどう入りそうかを見る。
可能なら販売店へ寸法を確認し、積みたい物のサイズと照らし合わせると確実です。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
中古BMWは型式を決めてから一番安い車を買うより、自分の使い方を決めて、条件に合う個体を何台か見るほうが選びやすいです。
F30かF31かで迷っている段階なら、両方を実際に見て荷室を開けるだけでも答えがかなり見えてきます。
購入前に確認したいこと

F30もF31も魅力のある世代ですが、すでに新車ではなく中古車として向き合う車です。
ボディ形状と同時に車両状態を確認してください。
冷却系とオイル漏れ
エンジンルームでは、冷却水量、におい、漏れ跡、オイルのにじみなどを確認します。
僕のF30ではラジエター本体とサブタンクからの水漏れを経験しました。
すべてのF30やF31で同じ故障が起きるわけではありませんが、年数が経過した樹脂やゴム部品は状態確認が必要です。
漏れを見つけた場合は、部品名を決め打ちせずBMWに対応できる整備工場で診断してもらうほうが確実です。
電装品を全部動かす
ナビ、エアコン、パワーウインドウ、ミラー、シート、ライト、バックカメラなど、触れられる装備は動かしておきましょう。
僕の車ではナビ画面のひび割れも経験しています。
エンジンが好調でも、電装品の不具合が重なると購入直後の出費につながります。
F31はさらにテールゲート関連の機構があるため、その部分も確認対象です。
見積書は支払総額で比べる
車両本体価格が安くても、整備費、保証、登録費用、タイヤ交換などを加えると総額が逆転することがあります。
候補が複数あるなら、車両価格だけを横並びにしないこと。
保証内容や納車前整備まで含めた見積もりを比較すると、実際に必要な金額が分かりやすくなります。
費用に関する数値は車両状態や販売店で変わるため、あくまで一般的な目安として考えてください。
正確な情報は販売店やBMW正規ディーラーで確認し、故障や安全に関わる判断は専門家へ相談してください。
F30とF31に関するよくある質問(FAQ)
Q1. BMW F30とF31の一番大きな違いは何ですか?
A. F30は4ドアセダン、F31はツーリングと呼ばれるステーションワゴンです。基本となる世代やメカニズムには共通点がありますが、F31は大きなテールゲートと後方まで続く荷室を持つため、荷物の積みやすさが大きく違います。
Q2. F30とF31はどちらが大きいですか?
A. 同世代・同系グレードでは全長や全幅、ホイールベースはかなり近い数値です。ただし全高、車両重量、外装寸法は年式や仕様で違います。駐車場へ入るか確認するときは、購入候補となる実車の車検証や販売店データで確認してください。
Q3. F31の荷室容量はどれくらいですか?
A. BMWの320i Touring技術資料では通常時495L、後席を倒した状態で最大1,500Lとされています。仕様や測定方法による違いもあるため、中古車では対象年式の資料も確認してください。
Q4. F30セダンでも家族で使えますか?
A. 5人乗りの4ドアセダンなので、日常の買い物や旅行で十分使えます。ただしベビーカーやアウトドア用品など高さのある荷物を頻繁に積む場合は、F31の大きな開口部が便利です。家族人数だけでなく、普段積む荷物で判断すると選びやすくなります。
Q5. 中古ならF30とF31のどちらがおすすめですか?
A. セダンのスタイルと普段使いを重視するならF30、荷物を積む頻度が高いならF31が候補になります。ただし中古車では年式、整備履歴、故障の有無、タイヤや足回り、保証内容など個体差が大きいため、ボディ形状だけで決めないことが重要です。
F30とF31の違いまとめ
BMW F30とF31は、同じ第6世代3シリーズをベースとしながら、F30がセダン、F31がツーリングという違いを持っています。
F30は独立したトランクを備えたセダンらしいスタイルが魅力で、日常的な買い物や旅行であれば荷室も十分実用的です。
僕自身、F30 320i Mスポーツへ5年以上乗っていますが、普段使いで荷物が載らなくて困る場面はそれほど多くありません。
一方のF31は、通常時495L、後席を倒すと最大1,500Lという荷室を持ち、大きなテールゲートと40対20対40分割の後席によって、荷物への対応範囲が広がります。
キャンプ、スポーツ、子育て、旅行などで高さのある荷物を積む機会が多いなら、F31の便利さはかなり分かりやすいでしょう。
よりセダンらしいスタイルを優先するならF30、荷室の使いやすさや積載性を優先するならF31。
これが選び分けの基本です。
ただし中古BMWでは、同じ型式でも状態が一台ずつ違います。
欲しいグレード、年式、整備履歴、保証、必要な装備、購入後に予想される整備費まで確認し、最後は実車を見て決めてください。
正確な仕様は対象車両の車検証、BMW公式情報、販売店で確認し、安全や故障に関する判断はBMWに対応した整備工場など専門家へ相談してください。


